『イビトの乾パン』書籍を出版しました!!

キリスト教福音宣教会の漫画家MiKによる漫画『イビトの乾パン』の書籍を出版しました!!書籍限定のおまけもあるのでぜひお手に取っていただけたら幸いです!

 
『イビトの乾パン』書籍版が発売されましたーー!!!

去年12月に作品を公開してから半年くらい経ってしまいましたが(原作者様とのやり取りもあり出版準備に時間がかかりました)、2026年6月1日にAmazonにて販売開始されました!

 

 

お知らせに時間がかかってしまったのは、毎度のことながら自分で購入して確認しないといけないのと、あと今回は楽天ブックスの販売ページができるのも待っていたのでさらに時間がかかりました。以前の経験から、楽天ブックスの方が紙の本の品質が良いことが分かってたのでね!せっかく買ってもらうなら品質が良いものがいいですからね!!

 

出版申請は5月23日(土)に出したんですが、Amazonの処理は2日で終わって5月25日には販売ページができました(販売開始は6月1日にしたので、それまでは予約注文)。楽天の販売ページができたのは6月14日(日)だったので、申請から3週間くらいかかりました。ちなみに前回出版したコンクエ本の時は4週間くらい。楽天で販売開始されるまでにはちょっと時間がかかるんですよね。

注文して届くまでにも1週間くらいかかりますが、楽天ブックスは印刷がめっちゃ綺麗なのでおすすめです!
おすすめっていうか、紙の本買うなら絶対楽天で買ってほしいです!!ほんとに!!(詳しくは後述)

電子書籍はAmazonでのみ販売していますので、電子版を購入される場合はAmazonからどうぞ!
 

 
 

今回はパブファンセルフを利用して3回目の出版なので結構スムーズにできました(当社比)。出版申請までは。
出版した後に色々待ち構えてましたよ… 今回は…

スムーズにできたとはいえ、やっぱり校正作業は毎回大変ですね… またマジで見たくなくなるほど読み直しました。なんで毎回「読み直すたびに何か見つけてしまう現象」が起こるんでしょうね??誰か教えてほしい。

今回はルビ(一番間違えていることが多い&小さいので確認作業が大変)のミスは1箇所しかなかったんですが、ナターシャのスカートのトーンをまるっと1コマ貼り忘れていたり(分かりやすいミスに見えて4〜5回読んで気づいた)、ベタの位置がズレていたり(これは1回読んで気づいたけど、去年気づかずに作品公開してた)。
大きいミスはこのくらいだったかな?あとは多分自分くらいしか気にならないような細かい部分を修正してました。これらの修正は当サイトで公開している漫画にも反映してあります。

今回も校正用に見本を注文しました。見本があると校正しやすいです。そしてデジタルと印刷では見え方が若干違うことがあるので(濃いトーンが潰れてたり、薄いトーンが薄すぎて見えなかったり)、その辺も調整しました。

詳しい出版の流れは以前まとめた記事に書いてあるので、興味あればそちらをご覧ください!

 

 
あと、電子書籍データを編集できる新たなツールを発見したので書いておきます。

いつも電子書籍はクリスタからEPUBデータを書き出していて、1ページだけ修正したいときも一括書き出しで全ページを書き出し直していました。しかしSigilというソフトを使えばEPUBデータの中身を見ることができ(各ページのデータはjpgファイルとして入っています)、1ページだけ差し替える修正が可能になりました。ソフトは英語版しかないっぽいのですが、AIに使い方聞きながらやったらできました。ページを差し替えるとHTMLコードを編集する必要も出てくるのですが(jpgを差し替えただけだとパブファンのチェックでエラーが出てしまった)、それもAIに聞きながら修正できたので問題ないです。1ページだけ修正したいことって結構あるので、今回良いツールに出会うことができました。

 

そして校正が終わったら、入稿用のデータを準備して、出版申請!

今回は本文ではなく表紙(カラー原稿)のPDF準備にかなり苦労したんですが、それは別の記事にまとめました。今回労苦したおかげで、次からはカラー原稿の準備も大丈夫そうです!

 

 

で、出版申請後に何が起こったかと言いますと。

いつものように、販売開始後に確認用としてAmazonで本を注文したんです。翌日には届きました(早いね)。
 

 

表紙は綺麗だったんですよ。コンクエ本の時みたいに色ムラもなかったし。パブファンの見本のように綺麗でした(※これまでの経験上、Amazonよりパブファンの方が断然印刷が綺麗です)。ここはCMYKカラーのPDFを準備するのに苦労した甲斐がありました。
 

しかしですね。
 

 

トーンがめっちゃモアレしてる(ガーンガーンガーン…)

 
クムギ様、まるでウロコに覆われてるかのようになっとる(左)。
ページによってはマシな場合もあるんですが、全体的にモアレ発生

 

 

ナターシャのワンピースも、服の生地に何か模様あるのかな?と感じるほどモアレしています。
でも見本は綺麗だったのでデータが悪いわけではないはず。

調べてみたところ、Amazonの印刷機はレーザープリンターの親戚みたいなものらしく、レーザープリンターはグレーの濃淡を表現するために、機械の内部で自動的に「アミ点(スクリーン線数)」を作って印刷しているらしいです。 ここに「トーン(網点)」のデータが乗ると、【データの網点】×【Amazon印刷機の網点】が重なり合い、干渉してモアレ発生、という仕組みのようです。

Amazonは良くも悪くも「世界中で同じ品質の本を爆速で大量に刷るためのシステム」なので、日本の繊細な漫画文化のデータとは、どうしても相性が悪い部分がある(by Gemini)とのこと。
 

…いや、でも今までの漫画は大丈夫だったんじゃ?

実は、これまでの漫画では主に「70線」の網トーン(※線数が大きいほど網目が細かい)を使っていたのです。しかし、今回の『イビトの乾パン』では一部に「85線」の網トーンを使用。そして、85線トーンでことごとくモアレ発生。
つまり、Amazonの印刷機と85線トーンは相性が最悪のようです。70線でもたしかに若干見た目気になるんですが、85線は酷すぎました。

何故これまで70線だったのに85線を使い出したかというと、5年前に途中まで描いて止まってたイビトの原稿で85線のトーンを使ってて、制作再開時に何も考えずに(というか変更するのが面倒で)そのまま使ったからです。過去の自分が何故85線を使ったのかは… 覚えてません()

 
しかし…しかしですよ!見本の印刷では85線めっちゃ綺麗なんですよ!!
見本を見て、「次からは85線をスタンダードにしようかな」って思ったくらいに!!!

何か対策はないのかパブファンに問い合わせたんですが、パブファンからさらにAmazonに問い合わせをし、そのAmazonの回答がめちゃくちゃ遅く、1週間半くらい待たされました(※パブファンの対応は早かったです)。しかもその間は「改修申請しないでください」と釘を刺され、ただ回答を待つしかない状況…

 

ようやく返ってきたAmazonの回答がこちら。

モアレの原因は、スクリーントーンのパターンとPOD印刷機の出力パターンが完全に一致しないことによる干渉です。85線のトーンは線数が高いため、この干渉が発生しやすくなっています。

トーン線数を下げる以外の対策として、トーンの角度を調整する方法がございます。トーンの角度を変更することで、印刷機との干渉を軽減できる可能性があります。ただし、最適な角度は試行錯誤が必要となりますので、いくつかの角度でテストファイルを作成し、仕上がりをご確認いただくことをお勧めいたします。

 
この回答についてパブファンから注意書き。

モアレ対策用のデータを作成できた場合の確認方法ですが、以下の点ご留意ください。
・改修申請は月1回のみの利用となります。
・モアレ対策用のデータで正しく印刷されたかどうかは、Amazonで販売された本を購入してご確認ください。
・弊社見本書籍オプションはAmazonとは違う印刷所のため、モアレ対策用のデータ確認には使えません。

 

えーと、つまり85線のままモアレ対策するには、角度変えたデータ(※要試行錯誤)を作って改修申請して(月イチ)毎回Amazonで購入して確認してくださいってことね?ふーん??

いやいやいや、無理。

確認用に購入した本を見ると、トーンの角度は同じはずなのにページによってモアレがマシだったり、酷かったりしたので、たとえAmazon印刷機に干渉しないトーン角度を見つけられたとしても安心できないなと感じました。

なので大人しくトーンの線数を70線に下げましたよ… チクショー…
(↑ 主要キャラに85線トーン使ってたので、ほぼ全ページを編集し直しました)

調べたところ原寸原稿だとトーン線数は60〜70線くらいが良いみたいですね。それ以上だと印刷所によっては潰れてしまうこともあるんだとか。これでまた一つ賢くなりました。← ちゃんと調べてから原稿しなさい

ちなみに、改修申請後、Amazonのデータはすぐに置き換わるんですが、楽天は2週間くらいかかるので、楽天の本が70線のデータに置き換わるのは多分7月2日くらいだと思います。それまでは85線のデータで販売されてますが、楽天の本はトーンが潰れたりモアレしてなくて綺麗なので(購入・確認済み)安心して買ってください!!

…楽天のPODはめっちゃ綺麗に印刷されるのにAmazonに合わせてトーンの網目を荒く変更しないといけないのは何だか腑に落ちないんですけどね… でもAmazon用と楽天用で入稿データを変えるなんて器用なことはできないんで… 仕方ない…

 

あと今回確認用に注文したAmazon本で酷かったのがもう一つ。
 

 

お気づきでしょうか。
ページ上端に、何も印刷されてない白い部分があることに。

入稿データには3ミリの裁ち落としを入れてあるんですが、その断ち落としよりもさらにずれて印刷されてしまってました。Amazonの印刷は上下左右に数ミリずれることは普通にあるらしいのですが、さすがにこれはずれすぎ。全体にわたってこのずれが発生していて、上がこれだけずれてるので下側はこの通り。
 

 

ギリギリ文字が切れてませんが攻め過ぎなくらいギリギリでした。
絵もその分切れてるし、書き文字は切れてるところもあったし。

いやぁ、、ちょっと、酷すぎないか。

 
さきほどのモアレの件と一緒にパブファンに問い合わせたんですが、断裁ずれに関してはさらにAmazonからの回答に時間がかかり、問い合わせから2週間以上経ってから回答が来ました(こちらも「原因が分かるまで改修申請しないでください」と言われ、トーンを70線に変更したデータを作っても改修申請できない状態で待機)。

で、ようやく来た回答がこちら。
 

製造部門にてサンプルを作成したところ、今回ご指摘いただいた問題は再現されませんでした。 上部の余白や下部の描画が欠けるといった事象は発生せず、正常に印刷できましたので、ファイル自体には問題がなく、製造工程でのミスであったことが確認できました。

 

というわけで、Amazon側のミスだと判明。

注文して翌日には届くくらい爆速で製造するのに、サンプル作成してチェックするのになんで2週間以上かかるんだ…?と若干モヤモヤしながらも、Amazonで返金の手続きし、ようやくパブファンで改修申請をしてデータを差し替えました。

でも、モアレ(データ側の問題)は確実に直さないといけなかったし、結果的に不具合のある本を返金してもらえたのは良かったかも知れません。

 

 

こんな感じで今回Amazonで痛い目を見、さらに楽天のPODの品質を知っていると、、正直Amazon本はおすすめできません

Amazon本はモアレしてなくても印刷がかすれてるように見えたり、部分的に薄くて文字が見えにくかったりします。表紙の印刷は綺麗でも、表紙の端(断裁面や角の部分)から表面のコーティングフィルムが若干剥がれてることも、、(これもAmazon方式の印刷・出荷が原因のよう)
 

手元に届くのに時間かかるけど印刷が綺麗な楽天か、
それとも色々雑だけど爆速で手元に届くAmazonか。
 

作者としては、
 

紙の本を買うなら!絶対に!!楽天にしてください!!!!

 

と叫びたいところですが、
品質がイマイチでもすぐに手元に届いて欲しいぜ!って方はAmazonでも良いと思います。(トーンを70線に変更した本もAmazonで購入・確認したのでモアレ問題は解決してます)

 

 

…品質の話がだいぶ長くなってしまいましたが、書籍の内容についても触れますね。
 

書籍版には今回も書籍限定のおまけ等を追加しています!
今回は4コマと初期キャラデザ、原作者Woljeong氏のあとがきを収録。原作者様のあとがきはぐっとくる内容なので、ぜひ読んでいただきたいです!あと、漫画制作の経緯も2ページくらいの漫画にして収録しているんですが、漫画『イビトの乾パン』の原作となった演劇についても触れています笑(なんで「笑」なのかは分かる人だけ分かってください)

これまでの書籍と比べると追加ページは少なめですが、真心込めて準備したので、ぜひお手に取っていただけましたら幸いです!

 

 

それでは最後に、次の作品に向けて宣言!

これまでの私の漫画は全部ルビふってたんですが、次からは難しい読みの部分しかルビふりません!!
毎回校正が大変過ぎる!
ルビって自動で付けてくれるんじゃなくて毎回一つひとつ手で打ってるんです!(だからミスするんだけど)
気付いてる人いるか分からないけど、メインフォントに合わせてルビフォントも変更してるんです!
いや誰がそんなとこ見るんだよ!!コスパ悪いので次回から廃止します!!以上!!

 

 

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