体をぶっ壊した話(後編)

キリスト教福音宣教教会のMiKです!
前回中編を投稿してから漫画制作(イビトの乾パン)のラストスパートに突入したのでしばらく空いてしまいました。それでは後編を始めたいと思います。

 

前回、ヘロヘロフラフラ状態で大阪に日帰りで行ってきて、新しい薬を飲んでベッドに入ったところまで書きましたね。それまで飲み続けてきたゾルピデム(マイスリー)という薬をやめて、デエビゴという新しい眠剤を飲みました(これ重要)。

デエビゴに期待して、きっと眠れるだろうと思って横になっていました。

 

でも、なんだか呼吸が浅くなってきたような気がして、大丈夫だろうか自分…などと考えるうちに、

 

眠ったら…このまま死ぬんじゃないか?

 

という考えが浮かびました。

そこから完全に覚醒してしまい、怖くて眠れなくなりました。

 

 

…このあたりですでにおかしいんですが、のちにこれは薬のせいだったということが判明します(詳しくは後述)。
でもこのときは薬のせいだなんて考えつかず、どんどん異常な考えにとらわれていきます。この辺は当時の状況そのまま書いていきます。

 

 

眠るのが恐ろしくなり、とにかく眠っちゃいけない!と思ってベッドで体を起こしました。

そしたら今度は、

 

包丁で自分を刺し殺しそう

 

な衝動に駆られました。

 

いや、もう意味分かんないですよね。自分でも意味分かんなかったです。
意味不明だと思いながらも、包丁取り出して自分を刺しそうでした。

 

怖くて、「とにかく包丁を別のところにやらなければ…捨てたいけどどこがいいんだ!?」とかぐるぐる考えましたが、(捨てるためであっても)包丁の近くに行くと自分が何をしでかすか分からない恐怖感があり、ひとまずベッドの上から動きませんでした。自分が何をするか分からない、というのはなかなかの恐怖感です。

 

このとき、神様、聖霊様、主を必死に呼びましたが、全く何も感じられなくなっていて、このことでさらに混乱と恐怖に襲われました。いつもは、神様が共にしてくださる、守ってくださる、という安心感があるのですが、それが何も感じられず、ただ絶望感?のようなものしかありませんでした。

「こんなところで自◯でもしたら天国に行けなくなるし何考えてるんだ!」と思っても、普段は天国を考えた時に感じられる幸せ感も何も感じられず、ただただ不安と恐怖と絶望。

 

御言葉を引っ張り出して、真夜中に大声で音読しましたが、御言葉をいくら読んでも頭には全く入ってこず、でも少しでも気を緩めると自分を刺しそうな考えに襲われるので、とにかく必死で音読していました。真夜中にギャーギャー騒ぐおかしい人になってしまってましたが、リアルにおかしい状態でした。

口の中はカラカラになり、トイレに行きたくてもキッチンの前を通るのが怖くてベッドから動けず。

 

この時の恐怖・絶望感は、今ではすっかり忘れてしまって(たぶん神様が消してくださったんだと思います。感謝)どんな感覚だったか思い出せないのでうまく書けない部分もあるんですが、とにかく非常に恐ろしかったです。

「なんでこんなことになってるんだ?意味が分からん」と冷静な自分もいつつ、しかし恐怖と絶望と戦うのに必死でした。

 

私は「サタンにやられた!」と思い、御言葉を読んだりしたのですが、すぐに自分だけでは打ち勝てそうもないと感じたので教会の牧会者に助けを求めようとしました。しかし、時間は夜中の2:00過ぎ。明け方のお祈りをする時間(4:00〜5:00頃)くらいまでは連絡しても気づいてもらえないだろうな…と思いつつもラインを入れました。その時間まで耐えないといけない、というのがまた辛かったです。

 

なんでこんなことに?
私のせい?だとしたら何が問題でこうなった?
もしこの恐怖感がずっと続いたらどうしよう。
キツすぎて戦い続けられる気がしない…
もう諦めたい…

とか考えるとまた絶望感で刺し殺す考えが出てくるから、

 

ほんとに!とにかく!何も考えない!御言葉を!!読む!!!!

 

「今」負けないようにと、必死に御言葉を読み神様を呼び、戦い続けました。
本当に長い夜でした…

 

明け方4:00過ぎ、牧会者が私の連絡に気付いてくれて、ラインを返してくれました。
女性の牧師さんなのですが、「家に行こうか?」と言ってくださり、来てもらうことに。

家に来ていただいて、サタンを退けるお祈りをしていただきました。

でもその方いわく、「サタンが来ているようには感じない」とのこと。このときは「え?」って感じでしたが、後から薬のせいだったと分かって納得しました。

 

牧師さんに家に来ていただいても眠れなかったので、色々と他愛もないことや過去の自分の経緯などを牧師さんに話し続け(恐怖感はマシになりましたがなくなったわけではなく、神様を全く感じられない状態は続いてました)、そのまま朝になり、どこかでモーニングしよう、となって家を出ました。このとき、私は刃物系が怖すぎて、家にある刃物を全部その牧師さんに預かってもらいました…。なんかもうすみませんって感じなんですが、このときはほんとに怖すぎました。。

モーニングと言っても私は食欲不振がずっと続いている状態だったので、スープくらいしか受け付けなかったんですが、この頃に「自分がこうなったのは昨日新しく飲んだ眠剤(デエビゴ)のせいだったかも知れない」と思いつくようになり、おかしくなった原因に目星がついたことで少し安心感が生まれました。(何か自分の問題のせいで意味不明な状態になったと思っていたので、原因が薬という外的要因なら一安心)

 

そこから、色々と冷静に考えられるようになって、ようやく落ち着いてきて、やっと神様を感じられるようになり、涙が止まらなくなりました。店を出てからその牧師さんの家に向かったのですが、向かう道もひたすら泣き続け、家に着いても涙が止まりませんでした。(放心状態ってこんな感じなのかなーと冷静に客観視する自分がいました)

その時はようやく神様が感じられるようになって安心感があったのですが、牧師さんが何か食べられるようにと料理してくださってたときに包丁が目に入ってしまい、そこから恐怖感がフラッシュバックして、また神様を感じられなくなりました。

ずっと座ったまま動けず、呼吸を落ち着けるのに必死で、手足はすごく冷たくなり、顔は青ざめ…という状態だったようです。

教会のメンバーの中に精神科の先生をしていらっしゃる方(別の教会所属)がいて、その方に牧師さんが連絡してくださったのですが、ラインで症状を伝えたところ解離症状が起きてるかも知れないと言われ、精神科を受診したほうがいいと言われました。念の為、入院もできる病院を探すようにアドバイスされました。

 

(このあとも病院を探すために救急医療情報センターに電話したり、病院に電話したりして、話すのもしんどい状態なのに自分で症状とか伝えないといけないから大変でした汗)

 

そして予約なしで受け入れてくれる病院を見つけ、タクシーでその病院へ。
牧師さんは予定があるため病院へは一人で行きましたが、正直、また夜中のような大変な状態にならないか心配でした。自分的には人生初の救急車かなと思いましたが、「自分で歩けるし、話せるし、大丈夫だよね?」と言われてタクシーに。でもあまり大丈夫な状態ではなく、油断するとおかしくなりそうな状態、と表現したらいいのか、そんな感じでした。精神面の状態を言葉にするのって難しいですね。

病院に着いて受付をし、初診だったので症状とか書かないといけなかったですが、これもしんどかったです。何か考えようとすると変になりそうだったので、なるべく何も考えないようにし(スマホ見るのも文字を読むのもダメでした)、診察を待っていましたが、待ち時間が長い。。
考えを少しでも紛らすために手足や体を揺らしている状態だったので、この時の私は本当に変な人だったと思いますが、そうしないとまたおかしくなりそうだったので必死でした。

看護婦さんに、しんどいので早くしてください…(難しいのは分かりつつも)と泣きついたのですが、そのおかげかちょっと順番早めてもらったようで、名前を呼ばれて診察室に入りました。
 

医師の先生に自分に起こった出来事を伝え、デエビゴのせいかも?というのも伝えたのですが、

診断は、

 

ゾルピデムを飲まなかったことによる離脱症状

 

でした。

新しく飲んだデエビゴではなく、それまで飲み続けてきたゾルピデムに依存する体質になっており、ゾルピデムを飲まなかったことで離脱症状が出て、錯乱状態になったのだろう、ということでした。(デエビゴがそこに追い打ちをかけた可能性もありますが)

精神科医のメンバーが言ってましたが、ゾルピデムという薬は眠剤の中(神経系の薬の中だったっけ?忘れました)ではワースト3に入る薬で、よく効くけれど依存性が高く、医師の中には効きが良いから安易に処方したり、よく知らずに処方する人もいるとのこと。完全に依存性にやられてました。効かなくなってきて薬の量も増えてたしね。

 

牧師さんや精神科医のメンバーに「入院した方がいいかも」と言われていたので、病院でその相談もしてみましたが、先生は「いや、入院しなくても大丈夫では?」という感じでした。いちおう入院病棟を見学させてもらうところまで行ったんですが、実際見てみたところ、そこにいるのは精神疾患のある方々なので、床に座り込んでる人や、ひたすら動き回っている人たちがいて、、ここで過ごしたら自分も影響受けそうだな、と感じて入院はやめました。

治療法としては、ゾルピデムと同じ作用をする別の薬(半減期がゾルピデムより長い)を飲みながら依存性をなくしていく方向になり、処方箋を出してもらいました。近くにある薬局はどこか聞いてみたところ、病院の近くにはないと言われました。なんてこった…だったら院内処方してくれよ…

 

その後、精算までもかなりの時間待たされ、精算終えて病院から出たものの、自分がどこにいるのか分からず(地図を見ようという思考は働いてません)、タクシーを探して歩き回るも全然見つからず、しかも気温は40℃近い暑さ(@8月末)。

頭は全然働かないし、暑くて死にそうだし、寝不足や疲労は限界超えてるし、自分がいる場所も分からないし、もうその場で座り込みたくなりましたがそこは堪えて、せめて暑さから逃れようと(マジで暑くて倒れそうだった)コンビニとか逃げ込める場所を探して歩き回りましたが、悲しいことにそういうのが全く無い場所でした。
動き回ったせいで場所が分からなくなり病院に戻ることもできず、ようやく小さい郵便局を見つけてそこに逃れ、そこで何とか自力で電話をしてタクシーを呼びました。(病院で待ってタクシー呼べばよかったんですが、頭が働かなさすぎて外に出て歩き回っちゃったんですよ。これぞ徘徊?)

もうしんどすぎたので、薬局寄るのも諦めて、自分の家には怖くて戻れないからまっすぐ牧師さんの家に向かおうとしましたが、聖霊の感動なのかやはり薬局に寄った方がいいと感じ、タクシーの中で地図を調べたらちょうど近くに薬局があったので、そこに寄って薬をもらいました。そして牧師さんの家へ。

 

その日は牧師さんの家に泊めていただきました。
親に来てもらった方がいいような気がして連絡し、実家に帰ることに決め、職場の上司にも状況を伝えて休職したいと伝えました。ちょうど2日前に上司との面談で休職の話をしていたので、話を進めやすかったです。これも神様だったなと思います。

本当は仕事の状況的に私がこのタイミングで休むとマズそうだったんですが、神様が私を休職させようとしてるのかなとも思ったので、(頭も働かなかったし)委ねて考えるのをやめました。

そして、新しくもらった薬を飲んで就寝。
寝るのが怖かったですが、寝不足と疲労が完全に限界を突破しており、この日はスッと眠れました。まぁ、毎日寝不足続き、食欲不振でヘロヘロ状態で前日大阪に日帰りして何度も全力疾走し、真夜中に錯乱状態に陥って叫び続け全く寝られず、フラフラで病院に行き暑い中歩き回った後ですからね。本気で倒れるかと思ったけど案外動ける自分を見ながら、人間って頑丈にできてるもんだと思いました。

 

翌日、しっかり睡眠を取ってみると、自分が思っていたよりも元気になっていました。
この状態であれば休職しなくてもいいのでは?とも思ったのですが、前日すでに「休職して実家に帰る」という流れができてしまっていたので、もう何も考えずに身を任せました。ただ、親にこちらまで来てもらわなくても自力で実家まで帰れそうだったので、そこは連絡しました。

同じ病院に診断書をもらいに行き、家の片付けを色々済ませて、新幹線で実家のある長崎へ。
職場はパソコンも何もかも全部置きっぱなしでしたが、もう知らねー!と思って神様に委ねました。笑

 

その後、実家でダラダラと過ごしながら回復しました。
実家には犬猫がいるので遊んだり、動物園行ったり、海に行ったり。

 

長崎バイオパークのコンゴウインコさん

 

ペンギン水族館のペンギンたち

 

最終的に8月末から10月半ばくらいまで実家にいたのですが、後で数えてみたらちょうど40日間でした。神様の中では意味ある数なんですよ、これ。びっくり。名古屋に戻ってきてから仕事にもすぐ復帰しました。

今はもう薬の依存性はなくなっていますが、やっぱり睡眠には苦労していて、ベルソムラという別の眠剤を飲んでいます。これも依存性がほとんどないと言われている薬です(デエビゴと似たようなところに作用するっぽいです)。

 

なんでここまで大変なことになったのかは謎ですが、ここまでのことにならないと私は休職しなかったかも知れない、とは思います。やれるところまでは仕事片付けようと思ってましたし。神様からの問答無用の「休め!!」だったのかなと。

休んだおかげで元気になり、10月末に月明洞にも行くことができました。

 

 

しかし、ブログに書くにあたって、改めて当時のことを思い返して思いましたが、

 

よく頑張ったなー自分。

ほんとに死ぬかと思った。

 

以前「死に打ち勝った者」ってサブタイトルの漫画(コンクエ)描きましたが、自分がまさに死に打ち勝った者だわ、とか思いました。今回、人間が強烈なショックを受けたらどうなるのか、身をもって体験できたので、今後漫画に活かせるかもしれません。(私のような人種は全部そこに結びつけます ←)

 

あと、神経系に作用する薬は怖いですねーー。ちゃんと分かってる先生に出してもらわないとダメですね。

ゾルピデムは精神科の先生に出してもらってたわけではなく、不眠も扱っている小さな神経内科クリニックの若い先生に出してもらってたんですよね。その先生に、「ゾルピデムって、調べると依存性があると書かれてますが大丈夫ですか?」って2回くらい聞いたことあるんですよ。

返ってきた答えがこれ。

 

「依存性があるっていうのは、薬があまり効かなくなってくるってことだから気にしなくていいですよ〜、ははは」

 

 

ヤブ医者か!?!?!?

 

もう二度と行かないぞ、このクリニック。
そう心に決めたのでした。

みなさんも神経系の薬出してもらう時は気をつけてください。

 

 

今は睡眠も取れるようになり(薬は必要ですが)、首の激凝りもなくなり、食欲も戻り、元気に過ごしています。

何よりも、ちゃんと絵が描けるようになりました!!涙

これが本当に感謝です。それで調子に乗って漫画のラストスパートかけて無理して今は体痛くなってますが(こら)、再び絵を描けるようになってほんとに良かったです。

たぶん、今回の出来事の中で、まだ自分が気づけていない神様の御心(計画)とかもあるんだろうなーと感じるので、続けて祈っていこうと思います。

ひとまずは、

神様、本当に!!感謝します!!!

 

以上、体をぶっ壊した話(後編)でした!
みなさん健康管理をしっかりして元気に過ごしましょうね!!

  

2025年12月 MiK

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